TVQ九州放送の地デジ再送信を達成 (平成23年7月)
TNCテレ西の地デジ再送信を達成 (平成20年11月)
TNCとTVQの地デジは,視聴できるのか?
キーワード「区域外再送信」をWWW検索すると、いわゆる民放テレビ各局が、アナログ放送では認めていても、放送区域外のケーブルテレビ事業者による、デジタル放送(地デジ)の再送信を原則、禁止していることが分かる。
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山口ケーブルビジョンの場合は、公共放送のNHKを除けば、県内を放送区域とする、KRY山口放送とTYSテレビ山口、それにYAB山口朝日放送の3チャンネルしか、加入者に、供給できなくなるということらしい。
同じ民放でも、衛星放送は全国区なので、何ら問題なさそうだけれど、予定では5年後に、現行のアナログ放送が終了したら、福岡県が放送区域のテレビ5チャンネルが、視聴できなくなる、恐れがあるようなのだ。
それでは困ったことになってしまう、CATV事業者は、まとまって、民間テレビ放送事業者側と、全国的な協議を重ねていて、その結果が出るまで、山口県域の3局と系列が異なってはいるものの、福岡県域局であることには違いない、TNCテレビ西日本(アナログでは10ch)とTVQ九州放送(同6ch)は、再送信の許可が得られるかどうか分からないので、デジタル放送のチャンネル番号を決める、あるいは発表することができず、だから、新チャンネル一覧表の中で、県内の地デジともども、“調整中”になっているらしい。
この点について、C-ableからのeメール回答は、次のとおり。
> (3) TNCとTVQのデジタル放送は、現行の調整が済めば、STB > がなくても、視聴できるようになりますか。 > →回答:(1)と同様でございますが、「系列外」の放送は優先的に 回答が得られそうですので「調整中」とさせていただきました。
たぶん、全国一律で許可してもらえなければ、あきらめざるを得なくなり、認可されたら、放送区域ごとに、地元の民放テレビ各社など、利害関係者の同意を取り付けて、それから、調整の仕上げに入ることにでもなるのだろう。
系列が不足している、山口県などにある地方局としては、競争相手が少ないに越したことはないし、系列外キー局などの番組も放送しているから、本音では容認したくないのだろうけど、視聴者にとって、本当の悪者になるわけにもいかないので、この地域は“5分の2”で手を打つもの、と見込めるのかな…。
ちなみに、“区域外”の両テレビ局とも、県内同様、今月1日に、こちらは八幡の皿倉山から、デジタル本放送の電波を発射し始めた模様だ。
チャンネル番号は、TNCが“8”で、TVQが“7”だから、C-ableの自主放送(アナログでは12ch)は“6”なのだろうか、一覧表には、その順番で並べてある。
↑平成18年10月31日・公開↑
KRY山口放送の姿勢
総務省・中国通信局のWWWサイトで、旧・日置町のCATVサービスが、福岡放送を再送信していないことを知り、長門市ケーブル(ほっちゃ)テレビを再確認したら、先月、見落としていて、やはり、福岡県域民放TV5チャンネルの中で、FBSのみ、アナログ放送を区域外再送信していない。
萩ケーブルネットワーク(HCN)は、しよるのに、アナログ再送信しよらん。
同通信局が、放送施設の設置許可を出している事業者のうち、日本ケーブルテレビ連盟の会員ではない、徳山のメディアリンクも、シティーケーブル周南(CCS)は全5局、再送信しているけど、同一地域なのに、しよりゃあせん。
同じく非加盟の美祢市有線テレビも、公式サイトが見つからないので、ウィキペディアという百科事典で調べると、県内に同じ系列の局がある、KBCテレビとRKBテレビを再送信しているのに、FBS福岡放送だけ、していないようだ。
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どうやら、同系列のKRY山口放送が、受信障害になっているらしい。
新聞に折り込まれていた「“STB”デジタルサービス」の広告には、全チャンネルのうち、KRYだけ、テレビ画面の写真こそ、提供されているものの、ロゴやマスコット等のマークがないし、WWWページのチャンネル一覧においても、同様であり、唯一ない。
これらのことから、KRYは、系列外2局*の地デジ再送信に、同意するつもりがなく、逆に、県内のTYSとYAB、そして、福岡のTNCとTVQは、それほど、後ろ向きではないということが、読み取れるのだろうか。
NHKと県内の民放他社が“下関”と呼んでいる、同じ火の山にある中継局の名前を、KRYに限っては、なるほど“関門テレビ局”と称しているだけあって、今後、C-ableにとっての、最後の関門になってしまうのかもしれない。
* 平成20年7月28日追記: 阿東町の議会だより“あむ”平成19年6月定例議会号に「ケーブルテレビ開局延期」の理由が記載されていて、全員協議会の場で、C-ableの専務が「TYSテレビ山口とNHK山口は福岡5民放の(アナログ)再送信に同意しているが、KRY山口放送とYAB山口朝日放送が反対している」ため、であることを認めている。[PDF]
↑平成18年11月30日・追加公開↑
TVQ九州放送の姿勢
大分合同新聞によると、日田市のKCVが、大分県内の民放各社に、隣県の地デジ再送信を承諾してもらう前から、TVQ九州放送は、OKを出していたらしい。
映像新聞には、同様の承諾が得られない、同県内のケーブルテレビ4局が、大臣裁定を申請したとの記事があり、その対象に、福岡民放5社の中で、TVQだけが含まれていないようだから、それらにも、OKしているものと考えられる。
佐賀県においても、古参4社が、足並みをそろえたような、いやらしい動きを見せたのに対し、テレQのみ、そこでの放送が始まる前から、サービス対象地域の外にある、CATV各社による再送信に、いち早く、同意していた模様だ。
これほどまでに前向きなのだから、C-ableなどについても、OKなのだろう。
* 平成20年12月15日追記: 長門市議会の議事録によると、6月の定例会で企画総務部長が、TVQ九州放送から去年10月「山口県内地元局の理解があればいつでも同意するという回答」を得た、と述べている。
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* 平成23年7月11日追記: 先月の下旬、総務相に「(テレQの地デジをC-ableが)再送信することに同意しなければならない」と裁定された、TVQ九州放送は、大分と長崎などでは、多くの地域で、地上デジタル放送の再送信を許可しているのに、KBCテレビやRKBテレビらとともに、その行いとは矛盾した理由を並び立てて、シー・エイブルと美祢市には許可したくない、と総務省に意見している(裁定書より)けれども、報道機関として、あるいは放送事業者として、いや一企業として、恥ずかしくはないのかな…。
* 平成23年7月21日追記: 山口県の民放各社がOKしたのかな、テレQは「地域的一体性(福岡県との関係)が薄い」し「スピルオーバーがない(十分な電波が届かない)」し、広島県に近い、下松や光での地デジ再送信に、同意したようだ。
* 平成23年7月26日追記: 美祢市など、主なCATVすべてに、OKを出した。
* 平成24年2月8日追記: テレQの再放送同意は、7月19日だったっぽい。
↑平成19年5月4日・追加公開↑
TNCテレビ西日本の姿勢
遠く津軽海峡あたりの事例になるが、北海道放送のTVサービスエリアが、英語ページの図説によれば、陸奥湾の周囲くらいにまで及んでいるのに、日本語ページでの説明だと、本州の部分が省かれてしまっている。
業界団体の意向に、中途半端に沿っているのか、実に、いやらしい。
ところ戻って、KBCテレビのアナログ放送は、山口県の南西部と周辺の沿岸地域をカバーしているけど、デジタル放送では、その大部分が範囲から外されている。
何年か前、徳地でC-ableが開局する前に、堀で昼食をとったことがあり、多少ちらつきはあるもののFNNニュースが映っていて、あんな遠方にまで無事に届いていることに、驚いたことを思い出すが、このことから、元々対象地域にはこだわらず、偏りなく最大限の電波を発射していたのに、デジタル移行に乗じて、送信パターンを変えたくらいの想像は、高知県と比較してみても、容易につく。
同じVHF局のNHK北九州が、今は知らないが、自宅受信していた当時、夕方の番組で「関門・北九州地方のニュース」と、たしか冒頭にアナウンスしていたくらいだから、民放も事実上の放送対象エリアと、みなしていたっぽい。
なかでもTNCテレ西には、いまだに、その“きらい”がありそうだ。
つい先日もローカル枠で、周防大島のニュースを取り上げていたし、RKBもだったと思うが、WWWサイトで参院選の開票速報をしていた。
それに、岩国のピンポイント天気予報まで、掲載している。
同系列のサガテレビがあるのに、地デジの「区域外再送信」に同意しておきながら、何の遠慮があるのか、佐賀県の予報がないのにだ。
前述の新聞ちらしを加味すると、もし、山口3局が承諾すれば、テレQとともに、気兼ねがなくなるだけで、OKしそうな感じがしてきた。
近く開始される、豊後高田のCATVサービスが、テレ西を含んでいるけれど、そこに何か密約があるのなら、なおさらのこと。
ちなみに、民放2局の山梨では、フジテレビなどが、デジタル再送信されていて、わが県より多い4系列と独立局が、視聴できるようになっている。
↑平成20年2月11日・追加公開↑
阿東町で地アナTNC再送信へ
今月のすおうケーブルネット開局と関連がありそうだが、広報あとう7月号によると、県内の放送局から同意が得られたので、阿東町でも「テレビ西日本のアナログ放送」が、視聴できる見通しになった、ということだ。[PDF]
KRY山口放送は、認めていなかった“区域内再送信”にも、5月までにOKを出しているようだし、何らかの圧力でもあったのだろうか。
* 10月23日追記: 議会だより「あむ」9月号と広報あとう10月号で、テレ西のアナログ再送信が、五輪開幕直前の8月7日に、開始されたことが確認できた。[PDF]
* 平成21年3月1日追記: 昨年の広報あとう12月号「まちのトピックス総集編」で、山口放送株式会社(KRY)の悪行が、確認できる。[PDF]
↑平成20年7月27日・追加公開↑
地デジTNC再送信やっと開始
阿東町や上関町などでテレ西のアナログが、そして萩ではデジタルが、岩国や柳井でも同じくテレビ新広島が、3ヶ月前から順次、放送されるようになっていたので、誰が考えても時間の問題だった、福岡県だけを放送対象地域とするのにTNCテレビ西日本、の地デジ再送信が、山口ケーブルビジョンでも始まった。
↑平成20年11月5日・追加公開↑
長崎などでTVQ地デジ開始
一昨年の末から昨年度の初めにかけて、長崎市と諫早、それに雲仙あたりで、テレQの地上デジタル放送が始まっていて、大分県でも、再送信するCATV局が増えている。
ほっちゃテレビによると、アナログ放送については必要のない“補償金”が、発生するということなのだが、それを払っているからなのだろうか…。
↑平成22年5月30日・追加公開↑
大分県のTVQは期限付きも
今月からテレQの再送信を始める、九重町など、地アナで放送したことのなかった、自治体ケーブルの多くは、この先4年間くらいまでの許可しか、得られないらしい。
山口県内でも、C-ableの阿東地区やK'ビジョンの平生町と上関町では、TVQ九州放送が視聴できていないから、地上デジタルでも受信できるようになるにしても、そのことを理由に、同じような条件をつけられる、恐れがありそうだ。
↑平成22年12月18日・追加公開↑
K'ビジョンが地デジTVQ断念か
下松と周辺を業務区域とする、K'ビジョンの加入者だと思われるが、そこに先日、福岡県のデジタル放送は「テレ西を除き」視聴できない旨の知らせが、届けられたらしい。
完全移行する、ちょうど半年前の表明に、律義さは感じるけど、大臣裁定を求めてまで、広島県の地アナ再送信を継続した会社、とは思えない決定だ。
長崎県では、地デジのテレQを放送する、ケーブルテレビ局が増えているし、徳島県でも、テレビ大阪が次々に始まっている。
それに、期限付きではあるものの、長野県では、法令違反までしたテレビ松本を含み、全キー局が、鳥取県ではテレビせとうちが、そして大分県ではTVQ九州放送が、駆け込み開始されているのに比べ、情けないの一言だ。
* 平成23年7月21日追記: 急転直下?、テレQの地デジ再送信が、決定した。
↑平成23年1月26日・追加公開↑
下関でTVQ地デジ再送信
ケーブルネット下関が、完全移行の3ヶ月前に、地デジ化を完了した。
↑平成23年4月14日・追加公開↑
TVQ九州放送を地デジ再送信へ
総務相が昨日、県内局と系列が同じ福岡3民放、およびテレQ九州放送は「(北九州デジタル放送局の)テレビジョン放送を山口ケーブルビジョン株式会社が再送信することに同意しなければならない」とする、裁定を行った。
C-ableは、いずれのチャンネルについても、すべての業務区域で、地デジ再送信を「裁定(が)あり次第速やかに」開始できるよう、希望しているみたいだ。
* 7月22日追記: C-ableの「デジタル基本チャンネル」が、発表された。
↑平成23年6月22日・追加公開↑
地デジTVQ再送信やっと開始
デジタルへの移行が完了する直前に、C-ableがテレQを地デジ化した。
↑平成23年7月24日・追加公開↑
シー・エイブルは、協議中の福岡3民放ではない、TVQ九州放送についての問い合わせにすら、回答してくれない。
Date: Thu, 15 Sep 2011 19:24:31 +0900 To: info@c-able.co.jp Subject: TVQ九州放送の再送信同意について 山口ケーブルビジョン株式会社 御中 九州放送のテレビ再送信について、うかがいます。 大臣裁定により御社が得た、テレQからの「再送信 同意」は、何年何月まで有効なのですか。 その有効期限までは、だれからも邪魔されること なく、C-ableの全ケーブルテレビ契約者が、受信 できるものと考えてよろしいのでしょうか。 審議会の答申に対し、民放連の会長が「山口県の 事案(山口ケーブルビジョン株式会社の申請)に ついて、民放テレビ事業者は区域外再送信に同意 しなければならない旨が答申され、“無秩序な区 域外再送信”が容認されたことは極めて遺憾であ ります。この事案には、二つの問題があります。 一つ目は、再送信先に同じ民放テレビ系列のチャ ンネルがあるにもかかわらず隣接地域の同じ系列 のチャンネル(重複波)の再送信を強引に求めた ことであり、二つ目は、5波目(テレビ東京系列) の再送信に関して民民協議ではなく裁定によって 強制的に再送信を実現しようとしたことでありま す。無秩序な区域外再送信は、到底容認できるも のではありません。当連盟としては答申の内容を 精査したうえで、関係する放送事業者と相談しな がら、法的措置も含めて、今後の対応を検討しま す。」とコメントし、その一つ目の再送信中止が 法的措置もなしに、いとも簡単に実現しているだ けに、心配なのです。 何卒よろしく、お答えください。 [氏名]
* 10月21日追記: 志摩半島の大部分を業務区域とする、三重県のアイティービーは、アナログ再送信していた全域で、3年前にテレビ愛知の地デジを開始したが、翌年の8月に伊勢湾沿岸部を除いて停止し、地デジ化が完了した今年7月から、暫定的な措置として、再び全エリア[PDF]でデジタル放送を行っている。
* 10月22日追記: 静岡県の浜松ケーブルテレビは、今年5月に区域限定で放送し始めた、テレビ愛知の地デジを再来年の10月で終了する。
* 10月23日追記: 甲信越と静岡県で、テレビ東京を期限付き再送信しているケーブルテレビ局の多く(特に山梨)は、期限の延長もしくは撤廃のために協議しているみたいだけど、新潟と長野には、あきらめてしまった事業者もある。
* 10月28日追記: 鳥取中央有線放送が、今年度に開始したテレビせとうちには、同じ日に地デジ化されたサンテレビにはない、放送できる期限がある。
* 10月29日追記: テレビ大阪を区域限定で放送中の姫路ケーブルテレビ(兵庫県)は、暫定措置として、平成27年度までの配信を予定している。
* 10月30日追記: 京丹波町が「テレビ大阪デジタル放送は、区域外再送信となるため、アナログ放送終了における激変緩和措置として、今後5年間において再送信のあり方について協議を行う」ことになる、と発表していて、隣の南丹市ケーブルテレビ(京都府)も、地デジ化が完了する少し前に、同じ条件で開始したらしい。
* 11月3日追記: 民放5局の三重県にある、松阪ケーブルテレビ・ステーションは、再送信の同意が得られない区域でも、期間限定(終了時期は未定)[PDF]ではあるが「視聴習慣を保護する観点から」テレビ愛知を始めている。
* 11月9日追記: 松阪市ケーブルシステムが、電気通信紛争処理委員会にあっせんの申請を行い、その手続き中なので、現在のところ、最長で平成27年3月31日まで、テレビ愛知を区域外再放送できる、と発表している。
* 11月29日追記: 愛媛県の今治市波方CATVが今月、テレビせとうちを始めた。
* 12月21日追記: 総務省が「山口ケーブルビジョン(株)に係る裁定は(テレQなど4民放の再放送)同意の期間を限定したものではない」と、回答した。
* 平成24年4月3日追記: 徳島県で、テレビ大阪の再放送エリアが広がった。
* 平成24年4月7日追記: 兵庫県の養父市ケーブルテレビ情報センターでは、テレビ大阪が経過措置によって当分の間、特別に視聴できるようだ。
* 平成24年7月10日追記: 三重県CATV3者のテレビ愛知は、合意により解決。
* 平成24年11月17日追記: 兵庫県の朝来市ケーブルテレビは、経過措置により、平成23年7月24日からテレビ大阪と京都放送の地デジを再放送中。
↑平成23年10月3日・追加公開↑